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地震対策30点避難セット 導入事例 - ライフプラザ横浜様

※取材日時2012年9月
※文中に記載されている数値など情報は、いずれも取材時点のものです。


地震対策30点避難セットを、19店舗、108人の全社員に配布しました。バッグのデザインが良いので、店舗に置いても違和感がありません

神奈川県横浜市の保険代理店、株式会社ライフプラザ横浜(以下、ライフプラザ横浜) 企画部部長、 店舗開発・広告宣伝担当の 大木さつき氏に、地震対策30点避難セットを導入した経緯について詳しく聞きました。

(ライフプラザ横浜について)

ライフプラザ横浜は、「ほけんの窓口」のFC加盟店として、首都圏を中心に19店舗を展開している保険代理店です。年商は約11億円。現在「ほけんの窓口」のFC加盟企業としては最大規模です。保険代理店は「人がすべて」なので、社員研修や働きやすい職場環境づくりには特に力を入れています。従業員数は108名。平均年齢38歳のスタッフはすべて正社員です。

※株式会社ライフプラザ横浜は、2018年に「ともにあーる株式会社」に社名変更しています。
最新の情報はホームページをご確認ください。
ともにあーる株式会社様のホームページ

150セットを購入。108個を社員に配布。42個は新入社員向けの予備として保管

― ライフプラザ横浜での、地震対策30点避難セットの配備状況を教えてください。

ライフプラザ横浜では、今年(2012年)7月に、地震対策30点避難セットを150セット購入し、19店舗で働く社員108人、全員に配布しました。残った42セットは、今年、来年と入社してくる社員に配布するための予備在庫として、研修室に保管しています。

注文は本部が一括して行いましたが、納品は、19店舗それぞれに分納していただきました。

防災セットは、基本的には、机の下、足もとに置くよう通知しています。その場所であれば、非常時でもすぐに取り出せるからです。

地震対策30点避難セットはバッグのデザインが良いので、店舗という「お客様がいらっしゃる空間」に置いても違和感がありません。今はデスク足もとというお客様からは見えない場所に置いていますが、このデザインなら、仮にお客様から見える場所に置いたとしても違和感はありません。

防災セットを購入した目的は、「地震など災害があった時に、社員一人一人の安全を確保するための備え」と、「災害時のお客様対応の備え」の2点です。

※150セットを一度に買った方が、まとめ買い割引効果が期待できたので、このような購入方法をとりました。

白い事務机と、バッグの色が良く調和している

ビニール袋をかけたままにしているのは、
「足が当たっても汚れないようにするため」とのこと

写真中央下、ジュラルミン製バッグの横に
地震対策30点避難セット。
仕事風景に溶け込んでいる。

社長室では、机の右脇に
地震対策30点避難セットを配置。
自立型バッグなので、どこにでも置ける。

予備の42個は、研修室の一角で保管

ほけんの窓口 店内の相談カウンター

同じ相談カウンターを後ろから見たところ。
地震対策30点避難セットが足もと左に置いてある。

「非常時には、お困りのお客様にできるだけのことをさせていただきたいと考えております」

― 防災セットが災害時のお客様対応の備えになるとは、具体的には?

2011年の東日本大震災のときは、横浜スカイビル店の店舗で、60代の女性のお客様がお一人いらっしゃり、「すぐ外に出るのは怖い」とのことでした。店舗がビルの17階にありましたので、男性社員と一緒にいったん1階まで降り、営業しているカフェを見つけ、そちらで社員と共にしばらく待機しました。すでに電車は止まっていたので、お客様の安全を考え、社員がご自宅まで徒歩でお送りしました。40〜50分かかりましたが、無事にお送りすることができ、その社員としても安心したとのことです。

今後また地震が起きたとき、同じように、店内のお客様がお困りになることは十分ありえます。そして、弊社としては、お客様のためには、できるだけのことはさせていただきたいと考えております。今回、地震対策30点避難セットを導入したことは、そのための備えの一つでもあります。

店舗什器管理者の立場で、防災セットを選定開始

― 東日本大震災のとき、ライフプラザ横浜での被害はいかがでしたか。
幸い、社員にけが人は発生せず、店舗の物的損害もわずかで済みました。社員の安否確認も、電話やネット、テレビ会議システムを活用して、速やかに実施できました。しかし、帰宅困難者は約10名発生しました。私自身も、その日は帰宅することができませんでした。
― 大木様は、どのように帰宅困難となったのですか。

地震が起きた日には、新店のオープン準備のために、ここ横浜から遠く離れた、さいたま市(大宮)におりました。突然、大きな揺れがきて、天井からつるしたペンダントライトが天井まで跳ね上がって砕け散るなど、一時は恐怖を感じましたが、それ以上の被害には至りませんでした。その日は、電車も動かず、大宮から横浜で歩いて帰れるはずもなく、結局、オープン準備中の店舗で朝まで過ごしました。

その日は、横浜スカイビル店でも、電車が動かず帰宅できなかったスタッフが数人、発生しました。横浜駅は乗降者数が多いため、電車が動き始めてからも、人が駅の外に溢れるほどの混雑だったそうです。

この経験により、社員の安全と安心のための防災準備の必要性を痛感しました。店舗スタッフからも、「首都直下型地震が不安。会社としての防災の準備をしてもらえれば」と要望がありました。

さっそく、その旨を会社に提案したところ、「会社は、人がすべてだ。すぐに導入しよう」と二つ返事でした。社長自身も、震災当日は帰宅しませんでした。帰宅困難になったのではなく、社員の安否確認や業務継続性の確認を行うために、自発的に会社に泊まり込んだとのことです。

私が所属する企画部は、店舗開発も担当しており、店舗に設置する什器を選定、管理することも業務のひとつです。その線で解釈すれば、各店への防災セットの配備は、「店舗什器の配備」と見なせます。防災セットの選定は、企画部の私が行うことになりました。

防災セットを選んだ基準

― 防災セットはどのように選定したのでしょうか。

まずネット検索で、「防災セット」「企業用」「帰宅困難」などの単語を使い、各種製品をリストアップしました。また店舗のセキュリティを依頼している警備会社に「どのような防災セットが良いのか?」、「各企業はどのような防災セットを導入しているのか」など質問しました。最終的に10製品ほどをリストアップし、比較検討しました。

検討したときの比較基準は、「価格と内容物のバランス」、「ほどよい大きさ、重量」、「納期と納品体制」、「バッグのデザイン」の4点です。

基準1.「価格と内容物のバランス」
安い防災セットは、探せばいくらでもあります。しかし、安い製品は、その分、中身が貧弱でした。一方、地震対策30点避難セットは、価格は高価でしたが、内容はそれに見合うだけ充実していました。

基準2.「ほどよい大きさ、重量」
候補製品の中には、内容が充実しているのは良いのですが、持ち歩きが困難な物、あるいは店舗に設置するにはスペースを取りすぎる物がありました。弊社としては、「『災害発生時にはむやみに移動を開始しない』という基本原則を徹底するために、会社で待機するために必要な物品、量を基準にして、「ほどよい大きさ、重量」の製品を選びました。

基準3.「納期と納品体制」
何社かに納期を問い合わせたところ、「納品は2ヶ月後」、「次の入荷は未定」という返事でした。一方、防災防犯ダイレクトだけは、「即納できます」という回答でした。また、19店舗それぞれへの分納も快諾いただけました。

基準4.「バッグのデザイン」
防災セットを置く場所は、店舗という「お客様もいらっしゃる空間」です。よくある、「単なるリュック」のような外観は、店舗という空間に調和しません。その場合、社員はおそらく、そのバッグをバックヤードの奥深くしまうでしょうが、それでは非常時にすぐ取り出せず、防災セットの意味がありません。店舗にも置ける、良いデザインのバッグを選びたいと考えました。

以上、4つの基準で、防災セットの候補製品を比較検討したところ、地震対策30点避難セットが私の求める要件を最もよく満たしていたので、これを採用しました。

「デザインを重視しました」

社長や社員からも好反応

― 地震対策30点避難セットが納品されたときの社員や社長の反応はいかがでしたか。

社長からは、「お、ずいぶん格好いいね」と良好な反応でした。社員からも非常に好評で、ある店舗のスタッフからは、「こんなに充実したセットを備えてもらい、本当に嬉しかった。ありがとうございます」と感謝の言葉がもらえました。

この好評を聞いて、「やはり、デザインのいい製品を選んで正解だった」と改めて思いました。社員はみんな、防災セットを揃えるという話を聞いても、スーパーやホームセンターで売っているような、くすんだ色のバッグに入った物が来ると思っていたようです。ところが実際に来たのは、「内容もさることながらデザインも良い防災セット」でした。その意外性が好評につながったのだと思います。

今後は、防災セットを揃えたことが、「優秀な人材の採用促進」にもつながればと願っています。

店舗スタッフの声
(ほけんの窓口 ララガーデン春日部店 スタッフ)

「会社でこの様なセットを準備してくださり、届いたときは感激しました。
今後もしもの時にはこのセットがあるという安心感があり、心強いです。」

「防災セットはデスクと袖机の間に挟んでいます。自立型長方形のバッグなので、収納のダンドリが良いです」

「新入社員にも、防災セットを必ず提供していきます」

― 防災セットが採用促進につながるとは具体的には。

ライフプラザ横浜は、現在、108名の従業員のすべてが正社員です。本社に50坪の社員研修室を設けたり、あるいは店舗のバックヤード部分の設備や広さに気を使うなどして、社員にとっての「働きやすい職場作り」に留意しています。今回の、防災セットの備えも、職場環境整備の一環です。

正直言いますと、防災セット150個を購入すると、たとえ、まとめ買い割引があったとしても、支払う費用は200万円を超えます。会社としても、すぐには買えない大きな買い物になりますが、これは、社員の安全確保だけでなく、安心して働くことができる、つまり働きやすい職場づくりにも役立つ「必要な投資だ」と考え、購入を決定しました。

ライフプラザ横浜では、これからも年間4〜5店のペースで新規出店を続ける予定です。それに伴い、新規採用も継続しますが、今後も新入社員には必ず地震対策30点避難セットを提供していく所存です。

防災セットでバッグのデザインが重要な理由

― 現在、防災セットの導入を検討している企業に「ある種の先輩ユーザー」としてアドバイスなどあればお聞かせください。
先ほども触れましたが、「デザインはだいじ!」とお伝えしたく思います。防災セットの購入のような、地味な活動の場合、「社員受け」、「社長受け」が重要ですが、そこで好印象を得るには、中身の充実もさることながら、第一印象を決定する「デザイン」が非常に重要です。
― 最後に一言おねがいします。
内容充実、デザイン美麗の防災セットをご提供いただき、ありがとうございました。これからも日本の防災のためにがんばってくださいね。応援しています!

※株式会社ライフプラザ横浜は、
 2018年に「ともにあーる株式会社」に社名変更しています。
ともにあーる株式会社様のホームページ

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