2か月以上もトイレが使えない?!
被災時のトイレ問題が深刻だったのは今回の能登半島地震だけではありません。
東日本大震災では、3日以内に仮設トイレが設置された自治体はわずか34%だけ。
仮説トイレの設置までに最も日数を要した自治体は65日もかかりました。
トイレが使えないと命にかかわる
断水が続く場合、トイレが汚れても思うように掃除をすることができません。
汚れも臭いもどんどん酷くなり感染症が蔓延する恐れがあります。
さらに、汚いトイレが使いたくないからとトイレに行く回数を減らせるよう水分や食事を控えるようになってしまいます…
その結果、体力低下・免疫力の低下によって、脱水症やエコノミー症候群などの健康被害を招き最悪の場合命を落とす危険性もあります。
災害時に少しでも衛生的にトイレを使用できるよう非常用の簡易トイレを備えておきましょう。
《携帯タイプ》
受け口があり片手で持ったまま使用する。
メリット
- 水がなくても使える
- 便座がなくても使える
- 外や車内でも使える
デメリット
《便器で使うタイプ》
洋式便器にかぶせ、凝固剤で固めて処理をする。便器が使えない場合は段ボールやバケツなどでも代用できる。
メリット
- 水がなくても使える
- 便もしやすい
- 普段と同じように用を足せる
デメリット
断水により流せず、ごみの回収もいつも通りには来ません。
そのため消臭・防臭効果があるものがおすすめです。
凝固剤に消臭効果があるものや、汚物袋に耐久性、防臭性があるものが良いです。
抗菌効果があれば細菌の繁殖を抑えることができ、衛生的に保管することができます。
使用期限が短いと買い替える手間やコスパもかかります。
いざ使う時に期限が切れていた!ということがないよう、使用期限が長いものがおすすめです。
固まるスピードが速いほど、臭いも抑えられます。
凝固剤が少ないと十分に尿や便を固めることができなかったり、凝固持続時間が短いと家で保管している間に凝固が緩んでしまい、臭い漏れの元になることもあります。
凝固剤の性能が高いものを選びましょう。
使い慣れていない非常用トイレ。
いざ使用しなければならない状況になった時に、停電していて説明書が読めないかもしれません。使用方法が簡単なものがおすすめです。
また、購入したら使用方法を確認し、できれば一度使ってみることをおすすめします。
まずは「3日分を目標に」と言われていますが、支援が遅れることも考えて、1週間程度の備えがおすすめです。